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盆踊り

お寺の盆踊りの由来

お盆は、亡き人を「迎える行事」とよく言われますが、
仏教では、亡き人が迷って帰って来られるという考え方ではありません。

お釈迦さまの弟子・目連尊者が、亡き母の救いをよろこんで踊ったことが
盆踊りの始まりと伝えられています。

すなわち盆踊りは、亡き人を慰めるための踊りではなく、
阿弥陀さまのはたらきによって、私たちがいま生かされていることを
亡き人とともに喜ばせていただく仏縁の行事です。

太鼓の音にあわせて輪になって踊るのは、
いのちがひとつのご縁に結ばれていることをあらわしています。
どうぞ、手を合わせ、南無阿弥陀仏とお念仏申して、
ご一緒にお参りください。

盆踊りは、仏教行事 「盂蘭盆会(お盆)」 に由来します。由来は、お釈迦さまの弟子 目連尊者(もくれんそんじゃ) の話です。

物語

目連は神通力で亡き母の様子を見ると、母は餓鬼道(がきどう)という苦しみの世界に堕ちていました。驚いた目連が 釈迦 に相談すると、多くの僧に供養し、徳を母に回し向けなさい(功徳回向)と教えられます。

その通りに供養すると母は救われ、目連は 「喜びのあまり踊った」 と伝えられています。これが 盆踊りの直接の起源です。

つまり盆踊りは、

“救われたことへの歓喜の表現(感謝の踊り)” なのです。

② なぜ「先祖供養」になるのか

お盆の期間、仏教では亡くなった人は縁のある場所(家や寺)に帰ってくると受け止めます(※来るというより“ご縁が近くなる”という理解)。

そこで

  • 法要(読経)
  • 供物
  • 灯り(提灯・迎え火)
  • 踊り

を行います。

ここで重要なのが、踊りの意味です。

盆踊りは先祖を慰めるために踊るのではありません。本来は逆で、仏さまのはたらきによって私たちが生かされていることを喜ぶ→ その喜びを亡き人とともに分かち合うという発想です。

③ なぜお寺の境内で行われるのか

もともとお盆は寺院中心の宗教行事でした。江戸時代までは、

  • お寺=戸籍管理(寺請制度)
  • 村の共同体の中心
  • 祖先供養の場所

だったため、自然に人が集まります。つまり盆踊りは「地域イベント」ではなく「法要の延長」なのです。読経 → 供養 → みんなで踊るという流れでした。

(だから櫓の中央に太鼓があり、円になって回ります。

円は“平等・一味”の象徴でもあります)

④ 現在の盆踊りが「お祭り」に見える理由

実は明治以降、宗教色が弱まり、

  • 夜店
  • 屋台
  • 花火
    が加わって民俗行事化しました。でも元の意味は変わっていません。

盆踊りは亡き人を“弔う儀式”ではなく、仏縁を“喜ぶ行為”です。

まとめ

お寺の盆踊りは先祖の霊を慰めるための踊りではなく仏のはたらきによって救われていることを、亡き人とともに喜ぶ仏教行事そして起源は目連尊者が母の救いを喜んで踊ったこと にあります。